私の王子様-社長【完】






「意味わかんない…」




私は気づくと泣いていた。


なんで泣いてるのかはわからない。


でもものすごく悲しかった…




「泣きたいだけ泣けよ…」




その言葉が私の涙腺をさらに緩める。


私は初めて出会った日のように


陽の胸の中で思いっきり泣いた。




「なぁ…?」




再び食事を始めた時、陽が話しかけてきた。


その眼差しもまた真剣で


私の心臓がドキッとする…




「な、何?」




そのせいか言葉も噛むしまつ。


私もっと同様隠せる人だと思ってた…


嘘がすぐばれるのはきっとこのせいなんだろうな。