私の王子様-社長【完】






「何言ってるの?私はいつも一人だよ…?」




私は陽に抱きしめられたまま答える。



そう私は一人…


今までも


そしてこれからも…




「違う。今のお前には俺がいる」




その時、陽の腕の力が少し強くなった気がした。


そしてさっき私が考えていたことが再び蘇る。


それでも私は一人じゃないと言えるのだろうか?




「陽の言ってる意味が分からないよ…それにお互い何も知らないし」


「そんなのこれから知っていけばいいいだろ?」




その言葉に私は顔をあげる。



これから知っていく?


なんのために?


知って何か得るものはあるの??