私の王子様-社長【完】





「陽…?」




私が振り返ろうとした時だった。




ぎゅっ




私の体が陽の腕に包まれる。




「ちょっ…どうしたの?」




その行為に同様の隠しきれない私。


いったい何が起こったっていうの~?




「あのさ…」




やっと陽は口を開く。




「我慢するなよ?」


「へ…」


「辛くなったらさ…いつでも言えよ。もう一人じゃないんだから」




“もう一人じゃないんだから”



その言葉が私に重く突き刺さる。