「真…?」 陽がさっきまでとは違って 心配した瞳でこちらを見る。 「なんでもない…」 きっと、今の私の方が幸せだ。 私はそう思った。 今までいなかった私を心配してくれる人がいるから… きっとそうだよね? 「ごめん…なんでもないからさ。食べよ?」 私がそう言うと陽は黙って立ち上がる。 「陽…?」 陽は何も言わない。 ただ黙って私に近づいてくる… 「陽どうしたの?」 そして陽は私の後ろにまわった。