私の王子様-社長【完】





「真…?」




陽がさっきまでとは違って


心配した瞳でこちらを見る。




「なんでもない…」




きっと、今の私の方が幸せだ。


私はそう思った。



今までいなかった私を心配してくれる人がいるから…


きっとそうだよね?




「ごめん…なんでもないからさ。食べよ?」




私がそう言うと陽は黙って立ち上がる。




「陽…?」




陽は何も言わない。


ただ黙って私に近づいてくる…




「陽どうしたの?」




そして陽は私の後ろにまわった。