「お母さん…また昔みたいに仲良くして?」




すべてを許したわけじゃない。


いや…許せるわけがない。


でも、また一から始めればいい。


一から始めて、新しい家庭を築けばいい。



私はゆっくりとお母さんに手を差し出した。


お母さんは一瞬だけ驚いた表情を見せた後


にっこりとほほ笑むと




「ありがとう」




そう言って私の手を握った。