「そんなことないの…。本当は私…」




お母さんが言葉に詰まる。


今さら私に何が言いたいのだろう?


どうして今さらになって私は悪くないなんて言うの?


今までのはじゃあなんだったのよ…




「本当はずっと…あなたに謝りたかった。本当はあなたをこんなに苦しめるつもりなんてなかった。心ではわかっていたの…あたなのせいじゃない、あの人は命がけであなたを守ったんだから、本当は私も守らなきゃいけないって」


「そんなこと聞きたくない!」




私は耳をふさぐ。


私には今のお母さんの言葉が言い訳にしか聞こえない。


本当は聞かなきゃいけないってわかってるけど


私の心はついていかなかった。