「真さんが…お父さんを殺したとはどういうことですか?」




私が聞きたいことを陽は全部聞いてくれる。




「この子の父親はこの子が事故にあいそうなのを助けて死んだんです」




なぜだろう…


頭がズキズキする。




「だから真さんが嫌いだと?」


「そうです!この子は何もかも忘れて…どうしてあの人が死ななきゃいけなかったんですか?」




それじゃまるで私が死ねばよかったみたいじゃん。


また、頭がズキッと痛む。


その痛みは増す一方で、その痛みに必死で耐える。