「だから…だからあなたが嫌いなの!あの人の命を奪っておいて何も覚えていないあなたが!」




そうか…


今わかったよお母さん。


私はお父さんの事故の記憶はない。


だけどそれが私のせいだとしたら、お母さんが嫌いになるのは当然だよね。


そんな大事な記憶を忘れるなんて…


私…


私!!




「真…」




その声にハッとする私。


陽の顔を見るといたって冷静でどうしたらそんなに冷静でいられるのかわからない。