「よしっ」


「きゃっ」




陽が立ち上がり、一気に視線が高くなる。


あらためて陽は背が高いなと実感。




「わりー。高いか?」


「高いけど…陽と同じ目線から見れるから嬉しいよ?」


「なっ…お前変なこと言うな」


「そうかな…?」




確かに今日の私は、私らしくないかもしれない。


でも陽だって、陽らしくないような気がする…




「帰るか…」


「うん」




こうして私たちは夜の街をゆっくりと帰っていった。