「あのやろー。今度会ったら殺す」




陽の目は本気で次に会ったら本当にやりかねない。


どうか神様…


あの男と陽をもう二度と会わせないでください。




「陽…私は大丈夫だから心配しないで?」


「真…」




陽は悲しそうな表情を浮かべ、私をギュッと抱きしめた。




「お前優しすぎる…」


「そんなわけじゃ…」


「お前が望むならあんな男、探し出して警察に突き出すなんて俺には簡単なことなんだぞ?」


「いいの…」




確かにそうかもしれない…


でもそのせいで陽に迷惑がかかったりしたら嫌だもん。