「そんじゃ行ってらっしゃい」
「あぁ…」
私は出来る限りの笑顔を作り陽に手を振る。
今の私にできる精いっぱいのことだ。
「真…」
ふいに名前を呼ばれ体を引き寄せられる。
「ふっ・・ん?!」
突然の口づけに驚きながらも私は陽に体を預け
しばらくの間それは続く。
私の呼吸が苦しくなったときに唇は離れ体も離れる。
「ごちそうさま…。行ってきます」
「なっ…もう行ってらっしゃい」
私の赤い顔を見て陽はクスッと笑うと今度こそ会社に出かけた。
体力つけないとキスだけで私の心臓は止まってしまいそうだ…
あらためてそう思った瞬間でもあった。


