プルルッ




私たちがキスの余韻に浸っていると


陽の携帯が鳴った。



陽は携帯の発信者を見て顔が仕事モードに切り替わる。


あぁ…仕事の電話か…。


そうだよね…


陽って大きな会社の社長で


本当だったら私の手には届かない存在。


そんな陽に私は買われたんだっけ?



数か月前のことがもう何年も前のように感じる。



きっと今の私が数ヶ月前とあまりに違うから…