そういうわけで私はあの日からマンションに住み始めた。


ただおかしい点が一つある。


いや2つだった…




まず




「なんで2人きりなわけ?」




次に




「なんで同じ部屋なのよ!!」




こいつの考えてることが本当にわからない。


なんで一緒に暮らすだけならまだしも


一緒に寝ないといけないの?!



しかもその理由は




「俺、冷え性だから添い寝してくれる人が必要なの」




って私は温めるためだけにあんたと寝るわけ?


それにあなたは普段使用人と寝てるんですか??


明らかに下心見え見えでしょ…




「そういうわけだから…」




その日そう言って陽は仕事に出かけた。