私の王子様-社長【完】




「ねぇ…陽ってば!」

「痛いから離してよ!!」



俺はそんな真の言葉を無視して俺は歩き続けた。



「なんでそんなに怒ってるのよ?」



その言葉に俺の足が止まる。



「なんで怒ってる…?」

「うん…」



わからないって言うのか?


まさか俺との約束を忘れたわけじゃないよな?



「俺との約束覚えてるか?」



俺は鋭いまなざしで真を見おろしながら言った。



「うん…」



少し小さくなる真の声。


これは約束を忘れてたな…。