私の王子様-社長【完】





「真っ」




駆け寄ってきた陽に私は




「陽っ」




しがみつくように抱きついた。




「ごめんなさいっ。ごめんなさいっ」




そして私は何度も謝る。


そんな私を陽は何も言わずに抱きしめくれた。


その抱きしめる腕は


とても力強くて私の心を安心させる。




「もう勝手にいなくなるな…」


「うん」




陽の言葉に黙って頷く。




「怒鳴って悪かった…」


「うん」


「帰るか」


「うん」




抱きしめていた腕は離れ


その代わり私の手を握った。




「っ…」




一瞬で冷えていた私の手が熱を帯びる。


陽は私の心をドキドキするのが


本当に得意だ…