「本当にムードのかけらもないやつだな…」
そう言ってしぶしぶ私をおろす陽。
ムードなんていらない!!
てかムードってどういうこと?
「ほら変なことばっか考えてないで見ろ。綺麗だろ?」
いきなりそう言われ
陽が向いたほうに私も視線を向けると
『綺麗…』
今度こそ本当の海が私の目の前に現れ
私の目、そして心を奪った…
月の光が海に反射して光り輝いている。
まるで、幾億もの宝石があたり一面にちりばめられたようだった。
隣にいる陽を見ると
陽も私を見て
ニコっとかすかにほほ笑んだ。
その時の顔を私は一生忘れないだろう。


