「着いたぞ」 あれから特に会話もなく静かな空気のまま あっという間にお店に到着。 予想通り高級そうなイタリアンのお店みたいだった。 「高そうな店だね」 私がそう言うと 「そうか?まぁ俺にとっては普通だけど…」 「そうですねー。陽は、お坊ちゃんでしたもんねー?」 柄にもなく嫌味を言う私。 これはいいことなのか… それとも悪いことなのか… きっと、どっちもだろう。 「お前、嫌味言えたんだな」 「嫌味じゃないもん」 ちょっと可愛げにそう言ってみたり。 陽の目にはどう映っているんだろう?