私の王子様-社長【完】






その時はきっと


死んでしまうだろう…


今の私は陽がすべてだから。


陽がいなくなったら


私に残るものは何もない。



そう思うと急に胸がズキンといたんだ。




「真…どうした?」




一瞬だけ私の表情が曇ったのを知ったのか


陽はさっきと変って心配そうに私を見る。



お願いだから


そんな目で見ないで…


私を心配しないで…



優しくしてほしいと思いながらも


どこか突き放してほしいという自分もいて


その矛盾は痛んだ心をさらに追い詰める。