「今日は何食べたい?」




私が答えられないことを知りながらも聞いてくるのはきっと


陽なりの優しさ。




「なんでもいいよ」




私はそっけなくそう答えた。


イタリアンが食べたい!!


とか可愛く言えたらいいんだろうけど


本当になんでもいい。



しいて言うならあまり高くないところがいい。


きっと無理だと思うから今は言わないけど。




「じゃあ、てきとうなところで食うか」


「うん、私着替えてくるね」




そう言って再び寝室に向かい着替えを済ませる。


見た目からは絶対にわからないというほど


私の心はルンルン気分だった。