----------陽side----------





「は~」




思わず大きなため息が出てしまう車の中。




「鈍すぎって言葉あいつには存在しないのか?」




そのため息の原因はさっき別れたばかりの真にあった。



ひょんなことからあいつと一緒に暮らすことになった俺。


そしていい感じになってるかと思ったら…




「わかるだろう?」




絶対女を口説かない俺が、こうやってアピールしてんだぞ?


この俺がだぞ?




この男…


意外とナルシストである。(by作者)




「そろそろ俺も限界…」




そう言って思い出すのはあの出来事。