私の王子様-社長【完】






私はアパートにいた。


あれあいつの家にいたはずなのに…




「ごめん売っちゃった!!」




お母さんが笑顔のまま言う。


なんで?


お母さん、何で置いてくの?


いや…


一人にしないで!!




「おか…ぁさん…」


「真?」




その声で私は目を覚ます。


いつのまにか寝ていたようだ…


あんな夢を見るとは、変な寝言言ってなかったかな?


私は今日何回目かわからないため息を漏らした。