‐‐‐‐‐‐‐‐‐龍side‐‐

蒼い蒼い広い空。

白い白いでっかな雲。

煩いくらいに鳴きまくる

いくつもの、蝉。

そう、真夏。



「あっちぃなオイ」



真夏の昼の屋上。

燃えるような熱い光が降り注ぐなか、日陰に隠れた階段に俺達は居た。


にしても。
…なんでこんなに暑いんだ。


夏は嫌いじゃ無いけど、日本の夏は蒸し暑い。


俺はそれには耐えられん。

せめてカラッと晴れてくれ。