そのボールは、リングに当たったものの見事穴に吸い込まれていった。

っし!
ってことは俺の勝ちになるから…

「はー、やっと終わっ…」

溜め息をついて帰る準備でもしようとコートを出た。

「お前わざと外したろっ。つー訳でまだ終わらん」


「「はぁ?!」」


否、帰れないらしい…。

珍しく声をあげた龍との勝負は、結局暗くなるまでやらされた…。