‐‐‐‐‐‐‐‐海翔side‐‐

久し振りのバスケ。

本当はあんまり乗り気じゃ無かったけど、休みすぎると煩せぇ奴らがいるし…。

岳ちゃんとか岳ちゃんとか岳ちゃんとか。


ま、龍も行くっつってっから良いかぁー。


「全然行ってなかったもんなー。っし、そろそろ行くかー」


仕度を終えて教室を出ると、なんだか熱~い視線を感じる。

こうー…なんていうかな。
とろ~ん…というか。

まぁ言うまでもなく原因は龍だろうけど。


コイツはどこか歩く度にあっまい視線を注がれてる。

校庭でも校舎でも終いには町中でも。

一緒にいる俺の身にもなれっつーの。

…痛いんです、視線が。

甘い視線が痛いんです…。