「ねぇねぇ、君どこ中?」 前の席の子が私を見ていた。 「え…ぇっと、北中?」 「本当?私西中!!」 「本当に?近いね!!」 「家はどのへん?」 「ぇっと…」 それからくだらないことを先生に注意されるまで喋っていた。 そして、この子が私の大切な1人目の友達になった。 名前は、釜田美優(カマタミユウ)。セミロングの髪を耳にかけてニコっと笑う可愛らしい子だ。