「……!?」



「俺、和輝。呼び捨てでいいけ。もし暇やったら俺らと今から祭りに行かん?」


え、本当に?



そのいきなりな申し出に思わず固まる。



だって今まで何に関しても誘われた事なんてなかったから。




「和輝ー、ナンパかよ」



周りは面白そうに見守ってる。




「……行きたいけど、靴ない」


なんの計画もなしにベランダから飛び下りたしね。




「あー、さっき海行った時のビーサンあるよ。履く?」


冗談まじりに和輝がビーサンを取り出す。

「いいの?」



「ちょいデカいけど、ええよ?」