謝らなくたっていいんだけど。


「もしかして梨子さん…
僕の名前知らなかったんですか?」

「うん」


「そうだったんですか…」


あぁ~もう!!

「いちいち落ち込まないでくれる!?」


「すいません…」


「一つ言っておくけど、
私はあんたのこと本気じゃないから」

「え……」



「私には5人の彼氏がいるの。
あんたはその中の5番目」



「あ、ああ……

だから梨子さんはあんまり会ってくれなかったんですね」


そうゆうこと!

今理解したって遅いわよ!



っておい――…!!

「泣くのも禁止!!」


「あ゙い゙…」



…本当にわかってるのかしら。