絶対わかってなーい!!


「かっこよくなんてないんだから。

はっ…もしかして
恵美はああいう男がタイプ?」


「違う」

違うんかい―!!


「何なのよもう~~」


「でも眼鏡とったらあれはかなりのイケメンのはず♪」


そうだった。



恵美は面食いなんだ。


そして、恵美が売れると予想した若手俳優はだいたい有名なスターになってる。



だから今回も当たってる?



「ま、私には亮太しか見えないから」

「はいはい」




結局、その日の学校が終わるまで

五郎のことは忘れてしまってた。


所詮はその程度の気持ちだったわけで……

どうでもよかったわけで……