パタンと閉じた窓にまた寂しさを感じて朝を迎えた。


「梨子ーご飯置いとくわよー」

「はあーい」


お母さんは看護師として働いているから、朝は早い。

夜も遅くなることが多い。


だけどちゃんと私のことを気に掛けてくれている。



家庭環境は悪くないはず。

なのにどうして


俺様なんかになっちゃったんだろ…?



「じゃあ行ってきまーす」

「行ってらっしゃーい」


私も準備始めよっと。


ご飯を食べて制服を着る。

化粧は、時間があるときはすることが多い。


でもまだまだスッピンで通る若さ。


制服を着た自分は好き。

似合ってるっていうのもあるけど、女子高生に見られるから。


二十歳では通らないから。