亮太の声、落ち着く…


「会いたい…」

あ…


こんなこと言ったらだめだ。

亮太に迷惑かけちゃう。


「今のは……「俺も」


え…


「俺も梨子に会いたい。

梨子は自分の気持ち、正直に言ってくれていいから」


「ありがとう…」


好きだ…

こんな風に思うのは亮太だけ。


………

「じゃあね」

切りたくない。

「バイバイ」

もっとしゃべっていたい。

「バイバイ…」

もっと声をきいていたい。



プツ…プープー……



電話を切ったあとはいつもたまらなく寂しくなる。


今度いつ会えるのかな?


亮太以外の4人じゃこの気持ちは埋まらないし、

満たされないんだよ……