「ほ、ほんとに?」 ゆっくりと、頂上へ向かう観覧車。 暁名さんは、信じられないというような顔をしている。 その顔ですら、夕日に照らされてかっこいい。 「ほんとだよ?冗談でこんなこと言わない。」 ごめんね。 嘘じゃないけど。 私は、由良ちゃんじゃない。 でも、そう言うと暁名さんは嬉しそうににこっと笑って… 「目、閉じて?」 と 言った。