「は!?それいつの話!?」
暁名さんがむきになって聞き返してくるから
「あの…一番最初に…私が抱きついたとき?」
そう言うと、暁名さんは暗くても分かるくらいに顔を赤くしてて。
「やっぱり―!強がらなければいいじゃん!」
「ち、ちげ―し///!!あれは…あの…。」
「なによっ」
「あー!もう!なんでわかんないかな―!!」
「は?」
「お前が、抱きついてきたから!!だよ!」
暁名さんは真っ赤な顔で、そう言うと、私の手を握ってぐいぐい歩き出した。
私が…抱きついたから…?
なんで、心臓ドキドキするの?

![Rainbow Love Story [短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)