また逃げきって歩いていると、手に雫が落ちた気がした。
「ん?雫…?…あれ?涙…
あは、何泣いてんだろ…私…。」
お化け屋敷で泣くなんて、馬鹿みたい。幼稚園じゃないんだから。
メイクだってしてるんだから、泣いちゃだめじゃん!
でも、違う。
きっとこの涙は、怖いからじゃなくて…。
「もぉやだ…出口…どこ…?
暁名さ…ん…っ」
ガシッ
突然、腕を掴まれて。
慣れない私は、また逃げだそうとする。
「いやぁぁぁっ!!」
もうやだ。どこに行ったの?暁名さん…
「…由良っ!?」
「……え…?」
私の手を掴んだのは
お化けじゃなくて
暁名さんだった。

![Rainbow Love Story [短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)