偽装☆ROMANCE [中編]



まさか…



暁名さんも怖いのかな…?
なんて思っていたら。






「離して。」






そんな言葉が降ってきた。






「…え?」






「歩きにくいじゃん?だから、離して?」






そう言う暁名さんの顔を、見ることが出来ない。

私が抱きついてたら、そんなに邪魔かな?






「ご、ごめん…」




「ん。じゃ、行くよ?」




そしてまた、私に見向きもせずに先に進んで行ってしまう。




やっぱり…。まだ抱きつくのなんてやりすぎだった?
手を繋ぐくらいがよかったのかな?でも、裾掴むのも嫌だって言われちゃったし…。


だけど、ここに入る前には暁名さんから手を繋いでくれてたじゃん。


由良ちゃん。私、男の人慣れてないからわかんないよ…。



あ!そういえば、暁名さん、心臓ドキドキしてたよね?
怖いから…早く出たいのかな?


それならそうやって言ってくれればいいのに!