偽装☆ROMANCE [中編]



ヒュ〜〜…『きゃぁぁぁ…』



「ねぇ?由良」


「な、なによっ」


「まだ…入ったばっかりなんだけど…。先、進まない?」



私は、入ってすぐに後悔した。
さっきから、聞こえてくるのは如何にも何か出てきそうな音楽と、先に入ったお客さんの悲鳴ばっかり。

そういえば、ここのお化け屋敷ってテレビとかでよくやってたような…。

しかも暁名さん、手くらい繋いでくれてもいいのに、私が暁名さんの洋服の裾を掴んでる状態だし…。

ジェットコースターだって、歩いてるときだって繋いでくれてたのに…



「先、進めばいいじゃん!」


ほんとはもう出たいけどねっ!


「いや、進みたいんだけどね…?」



そう言って、私が掴んでる洋服の裾を指さす。

あ、私が掴んでるから進めないってことね!
暁名さんの薄情者っ!



私がぱっと手を離すと、すたすた先に行ってしまう。



「え、ちょ…待って!暁名ちゃん!?」



なんでいきなりその態度!?
一緒に来てる女の子置いていくとかなくない!?