ヒュ〜〜…『きゃぁぁぁ…』
「ねぇ?由良」
「な、なによっ」
「まだ…入ったばっかりなんだけど…。先、進まない?」
私は、入ってすぐに後悔した。
さっきから、聞こえてくるのは如何にも何か出てきそうな音楽と、先に入ったお客さんの悲鳴ばっかり。
そういえば、ここのお化け屋敷ってテレビとかでよくやってたような…。
しかも暁名さん、手くらい繋いでくれてもいいのに、私が暁名さんの洋服の裾を掴んでる状態だし…。
ジェットコースターだって、歩いてるときだって繋いでくれてたのに…
「先、進めばいいじゃん!」
ほんとはもう出たいけどねっ!
「いや、進みたいんだけどね…?」
そう言って、私が掴んでる洋服の裾を指さす。
あ、私が掴んでるから進めないってことね!
暁名さんの薄情者っ!
私がぱっと手を離すと、すたすた先に行ってしまう。
「え、ちょ…待って!暁名ちゃん!?」
なんでいきなりその態度!?
一緒に来てる女の子置いていくとかなくない!?

![Rainbow Love Story [短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)