母『そうだ!あんたどうすんの?…まだあそこに住む訳?もう、ここに住みなさいよ』


ここに住みなさいよって……

あの家賃3万円のアパートはどうすんだよ!


アタイは…家賃3万円に17年間暮らして来たんだゼッ!


いっぱい思い出だってあるし、愛着だってあるんだゼッ!


そんな、アタイの思い出の場所を捨てろと言うのか?


そんなの………


捨てるに決まってるだろうが!

なんなら、なんの未練もねぇし!

てか、良い思い出なんて一つもありゃしねぇよ


ここに住みますゼッ!

アタイは御嬢様じゃねぇか!
顔も完璧だし、こんな家に住んだら言う事なしですゼッ!

おぉっとやべぇ〜
妄想したら顔がニヤけちまう!

アタイがあの家賃3万円に住みたいって言ったんだし、すぐに『ここに住む!』なんて言ったら、いかにもアタイは不満を持ってたみてぇだしな、
ニヤけるにはまだ早い
ここは潮らしく『チョット考えてみる』
これで決まりだ!


私『チョットかんが……』

母『あら…アパートがいい?』


忘れてたゼッ……

やっぱりかぶしてきやがったな!


私『えっ!?……どうして?』

やっぱり聞いちゃうベイベ!


母『そんな顔してたから』