本当は…アタイの事なんて嫌いなんだろ?


こんな化け物みたいな娘イヤだよな?


しまいには、自分の事“アタイ”なんて言う娘気持ち悪りぃよな!


なんだか、悲しくて涙が止まらねぇよ……


こんな時、励ましてくれる友達もいやしねぇ…


アタイは……

ひとりぼっちじゃねぇか……


整形したら、人生変わるんじゃなかったのかよ!

整形したら、泣いてるのに笑ってる顔に見えねぇ様になるんじゃなかったのか?


整形したら、やりたい事いっぱいあったのに……

整形しても、アタイは何も残らない……


残ったのは痛みだけだよ……


何度鏡を見ても、そこには化け物しか映らない…

いつか、ここに可愛いアタイが映る時が来るのか?


こんな化け物から、本当に綺麗になれんのかよ!

その時玄関が開いた


玄関に目をやると、そこには、走って来たんだろう母親が『ハァハァハァハァ』息を切らして立っていた。


母『これ買って来たよ』
そう言って、アタイが大好きなメロンを出した。

私『…母さん……どうしたの?』


母『母さんは…大事な娘を傷付けてしまった…ごめんよ…あんたを元気づけてやりたかったんだよ…だけど、反対に傷付けてしまったね…良く考えたら…母さんだって、同じ事をお婆ちゃんに言われて、あんたみたいに泣いてた事を思い出したんだよ……許してちょうだい…』


母さん………