後日、又病院に来る約束をして、この日は帰宅した。


家に帰ると、スーツを綺麗に着こなした見知らぬ男性が母さんと話していた。


母『やっと帰って来たわね!朝早くから何処言ってたの?弁護士さんがお見えになってるのに』


弁護士?
大五郎のか?
ちきしょー!一瞬で弁護士の顔が諭吉様に見えちまったゼッ!


私『こんにちは……』

弁護士『こっ…こんにちは……貴女が…大五郎さんの娘さん……ですか?』


なんだよ!なんなんだよ!
ブサイク過ぎて信じらんねぇのか?


私『へぃ…そうですが…』


フンッ…こんな奴にも、心の声で喋ってやるゼッ

弁護士『……似てませんね…』


そう言いながら、母さんとアタイを見比べた


私『ジロジロ見てんじゃねぇよ』

威嚇すると
弁護士は小さな声で
『ごめんなさい』と呟き、小さな声で

『さっ…早速遺産相続の話をさせて頂きます』

そう言うと、遺産が手に入るまでの説明をチンタラ話始めた。

朝早くに起きて病院捜しをしたアタイは、眠くて仕方ねぇゼッ


弁護士『遺産を貰う前に、1度大五郎さんの奥様にお逢いして頂きたいのですが……』

はぁーっ?
その言葉で一気に
眠気が吹っ飛んだ

この顔のまま
どうにかされるかもしれねぇ奥様に逢えと?

そんなの無理に決まってんだろうが!