興味があるって、もしかして………

アタイがタイプなのですかい?

『タイプとかではありませんよ!』

『…………』

おい!チンチクリン!
お前はエスパーか?

てか、気付かない内に声に出ちまってたか?

『私はエスパーでもありませんよ!』

やっぱりエスパーじゃねぇか!

チンチクリンを甘く見てちゃあイケねぇな!


『貴女は分かりやすいお方だ!思ってる事がすぐ顔に出てらっしゃる』

マジですかい?

私『チンチクリンは、人の顔見て、考えてる事が分かるのか?』

『いや…貴女だけです』
やっぱり……チンチクリンは、アタイの事が好きなんじゃねぇのか?

チンチクリン…ごめんよ
アタイは…チンチクリンの事を、恋愛対象には見れねぇよ……

『はい、見なくていいですからね』


私『やっぱり、チンチクリンはエスパーだろ!』
そんなこんなで、チンチクリンの診察が始まった。


『何処を治したいの?』
私『顔全部ですゼッ』

『どの様な感じに治したい?』

私『可愛くしてくれれば、何でもいいですゼッ』


『それじゃあ困るんですよねぇ』

私『じゃあ、どうすればいいんですゼッ?』


『その“ゼッ”って言うのは……何ですか?』


ゼッ?
何言ってんだこのチンチクリンは……


私『何の事ですゼッ?』
おぉっとこの事か!
チンチクリンの前だと、心の声で喋っちまってるゼッ!!


私『これは気にするな!』

『あぁ…分かりました』