母『あんた、誰にスカウトされたか分かる?』


名前?

アゴしか分かんねぇ…

携帯の番号しか聞いてなかったですゼッ……


私『名前聞くの忘れた……』


母『えぇぇぇ!あんた名前も聞いてない訳?馬鹿じゃない!普通聞くでしょうよ!本当に馬鹿なんだからぁ!』


そんなに
馬鹿馬鹿言わなくても
いいんでないかい?


私『名前は分かんないけど、特徴ならバッチリ覚えてるよ!』


あれは一回見たら
忘れねぇよ!


私『アゴ!!』


母『ん?……アゴ?』


私『うんアゴ!クッキングパパみてぇな男!』


あれはどう見ても
クッキングパパでしゅよ!


母『もしかして……滑舌の悪い男じゃなかった?』


私『おぉ〜正解ベイベ!めちゃくちゃ滑舌悪かった!』


母『しゅみましぇん!みたいな喋り方じゃなかった?』


私『おぉ〜母さんそのままだよ!アタイまで移ってしまうくらいの滑舌の悪さだったゼッ!』


母『ウソッ………あんた……売れるわ……』


はいっ?


どう言う意味ですかい?



母『あんたをスカウトしたクッキングパパはねぇ……』


セバ『奥様!ベイベを練習する御時間でございます!』


おぇ〜ジジィ!
一番大事な所で出て来るんじゃねぇよ!

んで、オメェもベイベ練習してんじゃねぇよ!

練習してる割りには
一つも成果が出てねーじゃねぇか!!