私『あっそって……』


母『で?あんたはどうしたいの?芸能界に入りたい訳?』


私『分からない……だけど、1度話だけでも聞いてみたい』


母『ふ〜ん……なら、やめておきなさい!』


私『どうして?』


反対なのですかい?


母『興味あるか分からないんでしょ?あんたが思ってる程甘い世界じゃないし、簡単になれると思ってるならやめときなさい!』


私『別に簡単になれるなんて思ってない!』


アタイはただ……

沙也加に勝ちたいだけなんだよ……



あっ……これが駄目なのか?


母『売れればいい…だけど売れなかったら?あんたが思ってる程、あんたは可愛くないんだから!』


私『んはっ?……可愛くねぇのか?』


アタイは……
可愛くねぇのかよ!


母『そう言う意味じゃなくて、あんたより可愛い子が芸能界にはゴロゴロしてるのよ!って言いたかったのよ!』


おいおい母さん!!
全く意味がちげぇ〜じゃねぇか!


私『そんなの分かってるし……』


母『本気でなりたくて頑張ってる人はたくさんいるのよ!半端な考えのあんたがなれる程甘い世界じゃないの!やめておきなさい』


沙也加に勝ちたい!
これじゃ駄目なのか?

勝ちたい!って気持ちは半端なんかじゃねぇ!