たぶん僕が思い描いている
簡単な世界ではなさそうだ

きっとあの人の笑顔の下には
想像もつかないような醜い思いが埋めいていて

みんなはどこかでそんなこと気付いていながら
考えることを嫌って

寂しくなった僕を
悲しくなった誰かを放っておいて
自分を全うする



疲れてしまった僕は
すべてに嫌気がさして
見るものすべてを敵にまわして

適当な誰かを標的に
腹立たしい気持ちを膨らませ
ことごとくけなした後
無駄なことだと言い聞かせ
絶望に頼る

いつも同じ結果だと
それで終わらせる



時間を感じて

少しだけ考えたあと

横になった体が心地よくて

呆気なく

The end



どうせまた繰り返す



だから無駄な詮索だと



そう思ってしまったら



呆気なく過ぎてしまっていた時間

取り戻すことはできず

得意の繰り返すこともできず

ただ今僕は

そんなどうしようもない魔法にかかって

呆気にとられている