・・・・・・・??

いつまで待っても、体に衝撃は来なかった。

助かった・・・?

でも、おかしい。

そっと目を開けてみる。

・・・ん?何だ、ここ?
霧?白い…モヤ?

さっきまでいた住宅街なんて物はなくて、そこに見えるのは白い霧だけ。

はて?

頭に浮かぶ言葉は・・・<天国>。

き、気づかない間に死んじゃったとか?

『よっ。起きた~?』

「へ?」

真後ろで声が。

振り返ると、そこにはお遊戯でもするのか妖精っぽい服を着た男の子が立っていた。

髪の毛がオレンジだ。

何て奇抜な・・・。母親の趣味かな。

『いや~。ごめんね。ちょっとこっちの手違いでさ~』