新幹線を降りた俺は、走って本社に向かう。 朱莉…。 朱莉…。 本社に着いた頃には、定時を過ぎていて残業していないオフィスは消灯してある。 薄暗い廊下を小走りで走り、朱莉を探す…。 あれ? あれは…。 暗い廊下に二人の人影…そして、ゆっくりと近付くと。 朱莉の声…。 そして、南? 「誰が、他の女を抱いてるって?」