耳元で囁かれたその甘い囁きにあたしは体中の力が抜けて…。


首を縦に振って見せた。


何度も角度を変えるキス。


激しくなって行く度に記憶が遠のきそうになる。


あたしの体に触れる翼の手があたしのすべてを奪ってしまう。


「朱莉…。待ってろよ?」


「う…ん。」


翼によって、あたしは深い深い世界へと溺れてしまった。