「取りあえず、朱莉のマンションで話すから…。」 そう言って、あたし達はマンションに向かった。 その間もずっとあたしの手を握る。 翼の体温を感じながら、とろけてしまいそうになっている。 「1から説明してよ?」 マンションに着いたあたしは翼に説明を求めた。 「あぁ…。そうだな…。」 それだけを言って暫く黙り込む。