「あいつはそう言うヤツだよ?野田さん!知らないの?」 南君の言葉を信じたくない、でもなぜかドキドキと焦っていた。 電話の相手は、翼を好きなんだろう…。 南君の会話ですぐにわかったから。 正直不安にもなる。 すると、南君の後ろの方から声がした。 「誰が、他の女を抱いてるって?」 渡り廊下は薄暗くて、まだ姿がハッキリしない。 でも、この声は…。