あれだけ、電話しろって言ってたのに!! 夜中の1時になってもまだ鳴らない携帯。 部屋の中をどれだけウロウロしただろう? 一応、俺なりに気を使ってるんだぞ?? 敢えて俺からは掛けなかった。 朱莉の歓迎会をしてもらってるんだから、男から電話なんて迷惑だろうし? 場の空気を汚してしまいそうだし? で、朝方まで待っていた俺は携帯を握り締めたまま、知らないうちに眠ってしまった。