一日中、平常心を必死に保つ続けた。 本当ならば、今直ぐにでも会いに行きたい。 “どう言う事?” なんて顔を見ながらケンカも出来るのに。 今はそれも出来なくて…、苛立ちと、もどかしさでいっぱい。 定時には間に合わず、1時間程オーバーした時、仕事が終わった。 「南君、ごめんね!用事があってお先です。」 「俺ももう終わりますんで、お疲れ様でした!」