産婦人科の待ち合いで待っていたあたしは、周りにお腹が大きい人や赤ちゃんの声に圧倒されながら…、


「野田朱莉サマ~。」


「は、はい!」


名前を呼ばれて、検査を受けた。


「妊娠三ヶ月目に入った所ですね!」


優しい口調の女の先生の言葉を…。

へ?
妊娠三ヶ月目?


それから、トボトボと家に向かった。


翼…。
あたし、お腹に赤ちゃんが居るの。